第二次選考の面接対策について

受験

今は第二次選考に向け受験生のお子様はそれぞれ対策をされておられることと思います。今回は面接で聞かれる可能性があるものとして、福沢諭吉の『学問のすゝめ』があります。
既に『学問のすゝめ』を読まれた受験生の方は問題ありませんが、なかなか時間が作れず、まだ読まれてない受験生の方に、『学問のすゝめ』の要点を紹介致します。

慶應義塾ニューヨーク学院 高等部を受験されるにあたり、学校サイドとしては当然、慶應義塾大学の創始者である福沢諭吉について質問される可能性もあります。その福沢諭吉が書いたベストセラーの教育本『学問のすゝめ』から質問があってもおかしくありません。

まずはこの本の書かれた背景として、明治維新により日本の社会の仕組みが大きく変化しました。士農工商などの身分制度が無くなり、平等な社会への一歩が踏み出されました。当時の政治家や起業家、教育者など日本を先導するメンバーはどのように日本を作っていくのか悩みました。

その大きな変動の時期に、いかに正しく日本を導き、人々を豊かにするかを考えて書いたのが『学問のすゝめ』になります。

有名な一節として『天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず』とあります。
この一節があまりにも有名なため人はみな平等であると理解されておられる方が非常に多いと思います。
しかしそれ以降の一節に、こうあります。

『されども今廣く此人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しき人もあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、其有樣雲ととの相違あるに似たるは何ぞや。
人は生まれながらにして貴賤貧富の別なし。
ただ学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり富人をなり、無学なる者は貧人となり下人となるなり』と続きます。

これは要するに、生まれたときは平等かもしれませんが、その後は学問をするかしないかで人生が大きく変わるということを言いたいのです。

それではここでの学問とは何でしょうか?
ここでいう学問は『実学』のことを言います。

『実学』とは人々の生活に役立つ学問です。ここで気を付けるべきことは難しい古文を読んだり難しい字を学ぶことを言っている訳ではありません

豊かになるかどうかは『この実学を学ぶか学ばないかの違い』です。学ばなければ知識も経験もありません。社会には簡単な仕事と難しい仕事があります。簡単な仕事は賃金が当然安いです。難しい仕事は付加価値がありますので、賃金が高くなります。

この心得を身に付けることで明治維新後の日本人は貧困から少しづつ抜け出し、豊かに暮らすことを目指しました。

簡単ですが、『学問のすゝめ』の触りはお分かり頂けたと思います。現代においても、また未来においても『実学』を学ぶことが暮らしを豊かにすることにおいて最重要な点は不変であると考えております。

この『実学』を慶應義塾ニューヨーク学院、そして慶應義塾大学で学んでいくのです。

いろいろと悩みながら過ごしましたので、少しでも皆さまのお役に立てればありがたいと考えブログを立ち上げました。
慶應義塾ニューヨーク学院の受験のことでお悩みや、お世話になっている塾の先生方になかなか聞けないこともあるかと思います。
私も2回の子どもの合格経験から、いろいろとサポートできることもあるかと考えています。
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