英語のレベル

慶應義塾ニューヨーク学院

お問合せを頂く内容で多いのが、英語のレベルです。
『英検2級があれば大丈夫ですか?』などお問い合わせを頂きますが、お子さまによって本当に違いがあると思っています。
皆さまもご存じのように慶應義塾ニューヨーク学院はほとんどが英語での授業ですので、何より英語で理解することが重要です。
また、英語が第一言語になる海外現地校やインターナショナル校出身の学院生もいらっしゃいますので、日本の中学校出身の学院生とは英語力に大きな差はあります。そのため、英語力や学力によってクラス分けがあります。
ただ受験時は英検2級でも学院に入学されてから、非常に成績の良い学院生もいらっしゃいます。
あくまでも私見ですが、これは英語力だけでは説明がつかないため、勉強のセンスが非常に良いんだと思います(^^)/

そして学年によっても必要な英語力に違いがあります。
9学年から入学された場合は、徐々に英語の授業に慣れていく時間がありますが、10学年では特にChemistory(化学)やDiscovering World History & Cultural Studies(社会)など、今まで日本で勉強してきた英単語とは異なる新しい言葉が山ほど出てきますので、非常に苦労することが多いようです。
もし仮に本人が興味がある分野であれば、理解するのも比較的早くなりますが、苦手分野であれば、英語での学習はより困難なものになります。
そして9学年と10学年では宿題の量も違ってきますし、毎日のように小テストや全ての宿題には絶対厳守すべき期日がありますので、みんな必死で勉強しているようです。
その大変な環境の中でも、乗り越えていける原動力は寮生活だと考えています。
分からないところを先輩や友だちに教えてもらったり、ルームメイトと一緒に夜中まで切磋琢磨する環境が自然と形成されているようです。


最近、子どもの春休みの帰国時に感心・驚きがありました。
それは学院が使用している教科書です。
それは辞書以上に分厚く、大きく(百科事典くらい)、値段も高そうな教科書を何年も先輩学院生から引き継がれていることでした。たしかDiscovering World History & Cultural Studiesだったと思います。
子どもが借りている教科書をみますと、7~8年以上前から代々使用された先輩方の名前がページの最後に刻まれていました。
恐らくその先輩方も当時はルームメートと夜中まで寮で宿題をし、今は慶應義塾大学を卒業して社会人として活躍されていると想像すると、非常に感慨深いものがあります。
これは慶應義塾ニューヨーク学院がもつ特有の目には見えない時代を超えた強い縦の繋がり・絆だと感じました。
その教科書はまた私どもの子どもから、後輩に引き継がれていくことになるため、大事に使用しなければなりません。
もちろん新品の教科書も良いですが、不思議なもので、長年大事に使われていた教科書はそれはそれで趣があり、勉学に対する深さや重み・敬意を感じるようになります。
是非とも子どもには、当時の先輩たちも同じように悩みながら一生懸命取り組んだ姿を想像し、困難を乗り越えて欲しいと願っています。

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