巣立ち

親の悩み

子どもは2020年9月に15歳の9学年から入学しましたが、慶應義塾ニューヨーク学院はおよそ7ヶ月間は日本からのオンライン授業でした。
2021年4月になり米国のコロナの状況が大幅に改善されたため、慶應義塾ニューヨーク学院への入寮がやっと叶いました。

思い返せば、子どもがオンライン授業で家にいますので、勉強や宿題などに関しても余計な口出しをしてよくケンカもしました。
今回の入寮の荷造りについても、本来であれば子どもが主体的にしなければならないことですが、あれだこれだと親が必要と思われるものを先に買ってしまいました。
肝心の子どもは親が用意してくれるものと思い込み、荷造りに関して何もしないようになります。そうすると、『あなたの入寮でしょ!』とケンカが始まり、これの繰り返しでした。
今思えば、これは子どもの主体性を待てなかった親の私が悪かったと思います。
さすがにこの1週間はマズイと思い、親が手を貸すのは控えるようにしましたが。。。

あれだけケンカもして、早く子どもがニューヨークに行って欲しいとばかり思っていたのですが、子どもがニューヨークへ旅立った後に自宅に帰り、子どもの部屋を片付けていますとなぜか涙が溢れてきて止まらなくなりました。
子どもが初めての海外で独り立ちをすることへの不安・寂しさが半分と、親としての責務である義務教育を受けさせることが修了したことの安堵感からでしょうか。
そして、子どもが誕生した時から受験で苦しんだ子どもの姿、笑い顔が走馬灯のように駆け巡ってきました。
ケンカもたくさんしましたし、あれだけ早くニューヨークへ行って欲しいと願っていたはずなのに、自分の手からいざ離れてしまうと寂しくて仕方がありません。
ほんのさっきまで部屋にいた我が子が無性に懐かしく、会いたくてたまりません。6月末にまた帰国することが分かっていてもです。
このブログを書いている今も、子どもを思い出し、なぜか時折涙が出てしまいます。

改めて、私自身も子離れ出来ていなかったことに気づかされました。
子どもは幼児でも小学生でもなく、心も身体も大人になってきているのにもかかわらず。
やはり、我が子はいつまでも自分にとっては子どもなんですね。
日本でお子さまに教育を受けさせておられる親御さまよりも少し早いですが、私も少しづつ子離れしていかなければならないと改めて感じた一日でした。

過去のブログご参照
春学期の開始にあたって

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