合格するための英語のレベルは?

受験

受験対策期間のご質問と同じく、どれくらいの英語のレベルで合格できたのかをよく質問されましたのでここで回答致します。

9学年を受験する受験生に必要な英検のレベル

私の子どもは9学年を受験しましたが、中学2年生で英検2級を取得しておりました。それでも慶應義塾ニューヨーク学院 高等部の受験に必要な英語小論文には、四苦八苦していました。

なぜなら、英語の問題文が読めても文章が書けないからです。日本語やどんな言語でも同じですが、言語には独特の言い回しというものが存在します。
一つ一つの単語の意味が分かっていても、使い方を間違えやすい独特な言い回しにもあります。

例えば、
in addition to +名詞
in addition +主語・述語
keep in touch with~ ~と連絡を取る
We must make the best of opportunity. 我々はこの機会を最大限利用しなければならない

このような言い回しや論文の組み立て方は、実際に論文を何枚も何枚も書かないと身に付きません。日本の受験勉強にあるような単語や熟語を覚えるという受動的な勉強ではなく、自分の考えを組み立てる⇒表現する(文章に表す)⇒それを修正してもらう⇒また表現する(書き直す) といったことの繰り返しの勉強が必要になります。

それと非常に重要で最も勘違いしやすいことが、二次試験では英語で感想文を求めていません。英語での小論文です。

そもそも小論文とは何でしょうか?
問われていることに対して「私は、~と考える」という意見を述べ、「なぜなら、~だからだ」という理由(論拠)を筋道立てて説明し、相手を説得する文章のことです。
※引用元:Benesse 情報教育サイトより

問われていることに対して「私は、~と考える」という意見を述べ、「なぜなら、~だからだ」という理由(論拠)を筋道立てて説明し、相手を説得する文章のこと。 論理性や説得力の高さにポイントが置かれます。

重要なことは、英会話学校の先生などに添削してもらう場合にも、先生自身が勘違いしていたり経験のない先生に文章を添削してもらうのは非常に危険です。
過去にしっかりと英語で論文を書いてこられた経験のある先生をお勧め致します。

10学年を受験する受験生に必要な英検のレベル

英検で言えば、私は英検準1級は必要になると思います。これくらいのレベルがないと10学年に入学してから授業についていけないのではないかと考えます。
なぜかといいますと、9学年から入学した生徒が9割英語で日々授業を受けています。その生徒たちと10学年から合流することになりますので、非常に高い英語力が当然求められます。

また意外ですが、二次試験の試験内容としては9学年も10学年も同じ問題です。
30分の時間内で9学年の受験生は1枚半程度の論文を書きますが、10学年では最低でも2枚以上の論文を書くことが求められていると思います。
9学年の受験生と同程度の完成度では、非常に危ないと思います。

ちなみに中学3年生の方も9学年を受験することは可能ですので、もし英語のレベルに疑問を持たれているのであれば、9学年を受験するという選択肢も残されています。

最後に、ほかのブログや書き込みでもありますが、昨年の2019年に学院長が変わられましたので、英語重視の傾向が益々強まることは必然です。
もし受験をご検討されておられるのであれば、何を置いても英語をしっかりと身に付けることをお勧め致します。

いろいろと悩みながら過ごしましたので、少しでも皆さまのお役に立てればありがたいと考えブログを立ち上げました。
慶應義塾ニューヨーク学院の受験のことでお悩みや、お世話になっている塾の先生方になかなか聞けないこともあるかと思います。
私も2回の子どもの合格経験から、いろいろとサポートできることもあるかと考えています。
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