三田キャンパスでのオンライン授業

前のブログでも紹介させて頂きましたが、慶應義塾ニューヨーク学院では授業は現在オンラインで実施中です。２０２１年１月から学校で授業が再開されるかの判断を待っているところです。
慶應義塾大学の計らいにより、１０月１６日までの１週間は三田キャンパスの一部をお借りして、三田キャンパスから慶應義塾ニューヨーク学院のオンライン授業に参加されている生徒さんもいらっしゃいます。

オンライン授業は世界中のどこに暮らしていても１つに繋がるという利点はあります。しかし、オンライン授業で全てを満たせるかというと、そうではないことも経験を通して分かってきました。
それは人間が本来持つ社会性とその関係構築の方法です。
なぜなら、９月からのオンライン授業では新しい友達が正直なかなか出来ませんでした。メールやLINEのやり取りはしていますが、決して友達にしているというレベルではありません。しかし今回数日間ですが三田キャンパスでの取組みに参加させて頂くことで、急速に新しい友達が増えてきました。
そして授業終了後には、早速一緒に食事に行ったりゲームをしたりするなど、今まであったお互いの隙間を一気に埋めていくような感じでした。
これは皆さんも経験されたと思いますが、共通のスポーツに参加したり汗を流すことで急速に関係が縮まるのと同じです。やはり人間は単に会話だけではなく、同じ空間を共有することを必要としています。

特に思春期の子ども同士がインターネットだけで心が打ち解けるなんていうのは、なかなか困難なことと感じました。
しかしこのコロナ禍を学院生として乗り切るためには、オンライン授業は現在考えられるなかで最善の手段には間違いありません。慶應義塾ニューヨーク学院生はこの事実と正面から向き合って苦しみ、悩んでおります。
出来る限り早くこの現状を打破し、通常の生活を取り戻せればと心から願っております。